Midjourneyが2022年に登場してから、画像生成AIという言葉を聞くようになりました。
しかし、なかには「画像生成AIって何?」「なんでSNSで話題になっているの?」と疑問に感じている人も多いと思います。
そこで、今回の記事では、画像生成AIについて説明します。
画像生成AIとは?
画像生成AIとは、コマンド(文章)を打ち込むだけで、自分の欲しい絵をAIが出力してくれる(描いてくれる)サービスのことです。
英語では「Generative AI(ジェネレーティブAI)」と言います。
2022年7月にMidjourneyやStable diffusionという画像生成AIが公開され、SNSで話題になりました。
しかし、世の中で画像生成AIが知られ始めたのは、2019年ごろからです。
次の項目では、画像生成AIが知られるようになったきっかけについて紹介します。
画像生成AIが知られるようになったきっかけ
画像生成AIが知られるようになったきっかけは、アメリカの大手半導体メーカーとして有名なNvidiaの「StyleGAN」が登場したことです。
GANとは?
StyleGANのGANとは「Generative Adversarial Networks」の略で、日本語に直すと「敵対的生成ネットワーク」という意味です。
データや情報の特徴を大量に学習することで、実在しない別の情報やデータを作り出します。
つまり、音声を新しく作ったり、新しい画像を作ったりするのに相性がいい生成モデルなのです。
StyleGANの影響
StyleGANの登場により、高精度の人物の画像が作られるようになりました。
本物の画像と見分けがつかないディープフェイクが作れるので、社会問題になりました。
DALL・Eの登場
今の技術として画像生成AIが登場したのは、ChatGPTで有名なOpenAIの「DALL・E」からです。
コマンド(テキスト)でどのような絵を描いてほしいのか、AIに指示することができるようになった最初のツールのため、世界に大きな反響を呼びました。
画像生成AIの基本的な使い方
上述のように、画像生成AIを使いこなすには、プロンプトを覚えて指示することが大切です。
そこで、画像生成AIの基本的な使い方について説明します。
この記事では、Midjourneyの基本的なプロンプトを例にいくつか紹介します。
landscape(風景)
基本的なコマンドとして、landscapeというコマンドがあります。
landscapeと打ち込むと、抽象的な風景画が出てきます。
water color(水墨画)
water colorと打ち込むと、水墨画が出てきます。
そこにhigh qualityと打ち込むと、高画質になりますよ。
dancing dog(踊る犬)
dancing dogと打ち込むと、踊る犬が出てきます。
そこにpastel artと打ち込むと、パステルアート風で出力されますよ。
by ●●(~風に)
上記のコマンドを打ち込んだ後に、by●●(●●の部分は画家名など)を打ち込むと、その人の画風に似たような画像が出力されます。
しかし、このコマンドには、注意が必要です。
例えば、実際の漫画家風の絵を出力して、SNSにアップしたとしましょう。
もし、その絵が拡散されたら、著作権法違反で漫画家や出版社に訴えられる可能性があります。
あくまで出力する際は、パブリックドメイン(著作権保護がない)の人物風に留めておきましょう。
詳しくは[画像生成AIの注意点]に記載しています。
※この記事は、あくまで情報提供を目的にしています。
何か起こった際の責任は負いかねますので、ご了承ください。
次は、有料の画像生成AIを紹介します。
画像生成AIの比較表一覧
画像生成AI | Midjourney | DALLE-2 | DreamStudio | にじジャーニー |
無料生成分 | 25枚 | 50枚/初月 15枚/2か月目以降 | 500枚 | 25枚 |
有料プラン | 10ドル/月 | 15ドル/115枚 | 10ドル/5000枚 | 10ドル/月 |
参加方法 | Discord | Web | Web | Discord |
提供元 | Midjourney | OpenAI | Stability AI | Midjourney Spellbrush |
公式サイト | https://www.midjourney.com/ | https://openai.com/dall-e-2 | https://beta.dreamstudio.ai/generate | https://nijijourney.com/ja/ |
画像生成AIの詳細一覧
次は、画像生成AIのツールを説明します。
Midjourney
画像生成AI | Midjourney |
無料生成分 | 25枚 |
有料プラン | 10ドル/月 |
参加方法 | Discord |
提供元 | Midjourney |
公式サイト | https://www.midjourney.com/ |
Midjourneyは、Discord内で使える画像生成AIです。
公式サイトに記載されているDiscordのアドレスを、自分のDiscordに追加すると使えるようになります。
詳しい参加方法は、以下の通りです。
Midjourneyの参加方法
Midjourneyは、以下の手順でDiscordに追加します。
- 公式サイト(https://www.midjourney.com/)にアクセスする
- Join the betaをクリックする
- Discordが立ち上がったら「招待を受ける」をクリックする
これで、Midjourneyが使えるようになります。
Midjourneyでの画像生成方法
Midjourneyで画像を生成する方法は、以下の通りです。
- DiscordのMidjourneyをクリックする
- NEWCOMER ROOMS「newbie-●●●」のチャットに移動する
- 画像をチャットで生成する(/imagine)
詳しいコマンドについては、[画像生成AIの基本的な使い方]を参照してください。
DALL-E 2
項目 | DALLE-2 |
無料生成分 | 50枚/初月 15枚/2か月目以降 |
有料プラン | 15ドル/115枚 |
参加方法 | Web |
提供元 | OpenAI |
公式サイト | https://openai.com/dall-e-2 |
DALL-E 2は、ChatGPTで有名なOpenAIが提供している画像生成AIです。
テキストを入力するだけで、自分が欲しい画像を作ることができます。
しかし、英語のみにしか対応していないので、翻訳ツールで訳してから入れる必要があります。
DreamStudio
項目 | DreamStudio |
無料生成分 | 500枚 |
有料プラン | 10ドル/5000枚 |
参加方法 | Web |
提供元 | Stability AI |
公式サイト | https://beta.dreamstudio.ai/generate |
DreamStudioとは、画像生成AI『StableDiffusion』をWeb上で利用できるサービスのことです。
この画像生成AIツールを使うには、以下の手順で進める必要があります。
DreamStudioの使い方
DreamStudioの使い方は、以下の通りです。
- DreamStudio(https://beta.dreamstudio.ai/generate)にアクセスする
- 「Log in」をクリックする
- ログインの方法を選ぶ(Googleアカウント・Discordアカウント・新規作成の中から選ぶ)
- ログインできたらDreamStudioが使えるようになる(無料生成分のみ)
次は、にじジャーニーについて説明します。
にじジャーニー
項目 | にじジャーニー |
無料生成分 | 25枚 |
有料プラン | 10ドル/月 |
参加方法 | Discord |
提供元 | Midjourney Spellbrush |
公式サイト | https://nijijourney.com/ja/ |
にじジャーニーは、アニメのイラストに特化した画像生成AIです。
前述したMidjourneyとSpellbrushが提供元になっています。
にじジャーニーの使い方
にじジャーニーの使い方は、以下の通りです。
- にじジャーニー(https://nijijourney.com/ja/)にアクセスする
- 『サインイン』をクリックする
- 画像生成チャンネルで、/imagineを使用する
次は、画像生成AIの注意点を説明します。
画像生成AIの注意点
画像生成AIの注意点は、以下の通りです。
- 生成した画像の著作権問題
- 生成した画像の肖像権問題
まずは、著作権問題について説明します。
生成した画像の著作権問題
結論からいうと、画像生成AIで生成した画像には、著作権が発生しません。
これは、AIが自動的に創作していて、人が全く関与していない創作画像は、著作権が関与していないという認識になります。
しかし、長文のプロンプト等、工夫して作成したプロントや表現の方法などは著作権が認められる可能性があります。
しかし、実在するアニメやマンガのキャラクターに酷似していた場合は、著作権違反になる恐れがあるので、注意が必要です。
生成した画像の肖像権問題
AIで生成された画像が、実際の人物にかなり似ていた場合、肖像権侵害として訴えられる可能性があります。
また、実在する俳優や政治家など、その活動に大きな影響を及ぼすような画像をSNSにアップロードすれば、著作権侵害だけではなく、損害賠償も請求される可能性が高いです。
そのため、画像生成AIにコマンドを打ち込む時は、実在する俳優等の名前を打ち込まない方がいいでしょう。
まとめ
画像生成AIは、コマンドやテキストを打ち込むだけで、画像を生成してくれるAIです。
そして、当サイトでおすすめの画像生成AIツールを、改めて以下の表に記載しました。
Midjourney | https://www.midjourney.com/ |
DALL-E 2 | https://openai.com/dall-e-2 |
DreamStudio | https://openai.com/dall-e-2 |
にじジャーニー | https://nijijourney.com/ja/ |
まずは、自分が興味を持った画像生成AIツールを無料で試してみてくださいね。