Web3.0について、このような疑問はありませんか。
「Web3.0って何?」
「そもそもWeb2.0って何?Web1.0って?」
「DAOやブロックチェーンという言葉も聞くけど、詳しくは知らない」
そこで、このような悩みを持つ人のために、Web3.0のことについて簡単に分かりやすく解説します。
Web3.0とは?
Web3.0とは、ブロックチェーンをベースにした次世代のインターネットのことです。
今までGoogle等の大きな会社がトップに立って、データや金銭などをやり取りしていました。
しかし、Web3.0では、Googleなどの大きな会社がいなくても、ユーザー間でデータや金銭などをやり取りできるようなシステムになっています。
ブロックチェーンについては後述します。
次は、Web2.0について紹介します。
Web2.0とは?
Web2.0というのは、X(旧:ツイッター)やTikTokなどのSNSが主流のインターネットのことです。
企業やインフルエンサーなどの発信者側・その情報を受け取るユーザーが、お互いやり取りできる仕組みになっています。
そのため、企業やインフルエンサーがおすすめしている商品がどれくらい人気なのか、その指標を計ることができるようになりました。
Web1.0とは?
Web1.0とは、企業や個人が発信するだけのインターネットのことです。
当時は、SNSが今ほど普及していなかったため、情報を受け取るだけでした。
ユーザー間のやり取りは匿名掲示板ができるまで、メールでしかやり取りできませんでした。
Web1.0・2.0・3.0の違い
Web1.0~3.0の違いを、以下の表をまとめました。
グローバルネットワーク | 世界初のネットワークシステム。Eメールのやり取りができた時代 |
Web1.0 | ホームページで発信されたことを読むだけの時代 |
Web2.0 | 大企業のプラットフォームを使って、企業やユーザー間で発信し合う時代 |
Web3.0 | デジタルデータを所有したり、組織の |
まずは、グローバルネットワークについて解説します。
グローバルネットワーク
グローバルネットワークとは、世界初のインターネットを指します。
世界初のインターネットで知られているのは、アメリカのPSINetという企業です。
PSINetは1989年に、Martin L. SchoffstallとWilliam L. Schraderによって創業されました。
1991年、NYSERNetを買収し、世界初の商業インターネットアクセスプロバイダーとして注目を浴びました。
PSINetはペンタゴンの「Pentagon Strategic Internet Networks」からインターネットを一般ビジネスに普及させた先駆者として知られ、日本法人も急成長したという記録が残っています。
参照元:Wikipedia
Web1.0
Web1.0とは、ホームページで発信されたことを読むだけの時代のことを指します。
主なサービスは、以下の通りです。
- YAHOO!
- Internet Explorer
- Netscape
この時代から、Webサーバー・Webパブリッシング・Eコマースなどが始まりました。
Web2.0
Web2.0とは、書く時代のことです。
スマホの登場によって、SNSが流行し、誰でも自分の意見を書いて発信したり動画を発信したりすることができるようになりました。
主なSNSサービスは、以下の通りです。
- X(Twitter)
- Youtube
- Tiktok
上記のことから分かるように、SNSが普及している現在のことを、Web2.0と言います。
Web3.0
Web3.0とは、世界中のどこからでも、トークンを手に入れたり、トークンで投票したりする時代のことです。
ブロックチェーンの技術が発達したことにより、ビットコイン等の仮想通貨が生まれ、銀行を介さなくても通貨のやり取りが自由にできるようになりました。
また、Web3.0は、NFTやDAOなどが登場してきたのが特徴です。
次の項目では、まずNFTについて解説します。
NFTとは?
また、ブロックチェーンの技術を使って「このデジタルデータは自分のものだよ」という証明書を発行できるようになりました。
そのデータのことを、NFTと呼びます。
主に、画像や音楽にその証明書が使われることで、モナ・リザのような唯一無二のデジタルデータを生み出すことに成功したのです。
そのようなブロックチェーンの技術を使った画像データのことを、NFTアートと呼びます。
NFTアートについて、別記事でまとめているので、ぜひご覧ください。
DAOとは?
DAOというのは、Decentralized Autonomous Organizationの略です。
日本語に翻訳すると「分散型の自律組織」という意味です。
難しい言葉でいうと、DAOには「普遍性」「透明性」「自律性」の3つがあると言われています。
そんなDAOには、主に以下のような特徴があります。
リーダーが存在しない
DAOの1番の特徴は、中心的な存在であるリーダーがいないことです。
これまで会社に所属して働くことが一般的で、組織の決定権はトップの人たちしか持てないような状態でした。
しかし、DAOでは、自分も組織の一員として参加することが可能になるのです。
ブロックチェーンを使ったシステムで運用されているため、会社のトップのような中央集権的な存在がいなくても、そのメンバー間で投票を行うことで、ルール等の意思決定をすることができます。
例えば、会社では社長がトップに立って、役員たちと意思決定していくイメージですが、DAOだと、それがありません。
DAOに入っているメンバーは、皆等しく平等です。
組織に貢献したメンバーにインセンティブが行くため、従来の会社のように、働いても働いても収入が上がりづらいということがありません。
投票で組織の方針が決まる
従来の会社では、経営陣等のトップの人たちが舵を取っていました。
しかし、DAOの場合、組織の方針が決まるのは、投票によるものです。
その投票には、ガバナンストークンを使います。
ガバナンストークンとは、運営方針を決めるための投票券のようなものです。
もちろん、トークンの一種なので、暗号資産として捉えることができます。
このガバナンストークンを投票に使って、DAOに入っているメンバー間で決めていくのです。
トークンが分配される
前述のように、DAOに入っているメンバーは誰でも、組織の貢献具合でガバナンストークンが分配されます。
そのトークンは、組織が大きくなればなるほど価値が上がります。
そのため、トークンを持っている人たちは、誰でもその利益の恩恵を受けることができるのです。
次は、ブロックチェーンについて紹介します。
ブロックチェーンとは?
ブロックチェーンとは、情報を安全に管理する仕組みのことです。
重要な情報をブロックという箱の中にいれて、チェーン上につなげて管理するため、ブロックチェーンと呼ばれています。
この技術を用いているのは、仮想通貨のビットコインやイーサリアムなどです。
参加者間で監視や管理を行っているため、改ざんができないようになっています。
Web3.0の問題点
Web3.0の問題点は、以下の通りです。
詐欺やハッキングが多い
Web3.0の問題点の1つ目は、その技術を悪用した詐欺やハッキングなどが多いことです。
Web3.0の仕組みを知っている人が、知らない人を騙すようなことが起こっています。
経済産業省の以下の資料の38ページ目を見てみると、アメリカでの暗号資産詐欺の被害額が10億ドルを突破しています。
参照元:https://www.meti.go.jp/shingikai/sankoshin/shin_kijiku/pdf/010_03_01.pdf
また、スパムによる被害も多く、メール(DM)に記載されているURLを開いただけで、ウォレット(資産)を奪われてしまう可能性が高いです。
法律の整備が行われていない
現状ではWeb3.0のビジネスを日本で行うには、以下の問題点があります。
日本では、暗号資産で得た利益(トークンの含み益)に関して、雑所得として扱われます。
そのため、所得税・住民税・国民健康保険の税金が一気に跳ね上がるのです。
そこで今、Web3.0で活躍している人材の海外流出が起こっています。
まとめ
Web3.0とは、ブロックチェーンを用いたインターネットのことです。
データや金銭に関して、プラットフォームなしでユーザー間でやり取りができます。
しかし、法整備が行われていないことや詐欺・ハッキングが横行しているという問題点があります。
それでも、SNSが普及してきた時みたいに、ここ数年の間に、少しずつ浸透していくと言われているのです。
そのため、当サイトでもWeb3.0に関する情報をシェアし続けていきます。
時代とともに活きていくために、これからも一緒に学んでいけたら幸いです。